2021/07/01 12:00


このコーナーは、Boojilが描いたネームアートをお贈りした方に、直接会いに行き
名前の由来やその人の背景をご紹介するインタビュー連載です。

今回は、ヘアメイクアップアーティストの「野中 路子 (ノナカ ミチコ)」さんを訪ねた。

3年前、路子さんとはわたしが運営するお店で友達を通して知り合い、意気投合。
たまたま家もご近所であることがわかり、最近仕事やプライベートで、仲良くさせてもらっている。
こどもがふたりいることも、わたしたちの共通点だった。

初めて、お店に入ってきた彼女をみて「とてもおしゃれなお客様がいる…。」と、わたしは密かに目をつけていた。

淡いピンク色のロングヘアーに、パッチワーク柄のロングコートを着ていた彼女を見て、きっとファッション関係のお仕事だろう。
と、勝手に予想を立てていた。友達に紹介を受けたときに、彼女がヘアメイクのお仕事をしていると聞いて、納得したものだった。

赤や緑、ピンクに黄色、ハッとするようなカラフルな色使いのお洋服を身にまとう彼女は、
いつ、どこで会っても、とてもかわいらしい。二児の母であることを一瞬忘れてしまうほどだ。

育児がスタートすると、ついつい子供のお世話に追われ、女性は”母”というカテゴリーに収まってしまいがち。
”女性”であったことをすっかり忘れてしまい、髪はボサボサ、ノーメイクで1日を過ごしてしまうような日だってある。

母になっても、お気に入りの服を身につけて、メイクをして出かけることは、自分に自信をつける要素のひとつでもある。
常にオシャレに気を遣うことは難しくとも、自分を美しく保つ、磨くことは、人生にとって大切なことだ。

路子さんは、普段からファッションとメイクを心から楽しんでいて、”好き”という気持ちが、彼女からしっかりと伝わってくる。
また、彼女の対応も心地良く、出てくる言葉はどれも思いやりが込められていて、丁寧で優しい。

彼女のやわらかでスイートな人柄は、どうやって生まれたのだろう。

路子という名前の由来は「自分の路(みち)をしっかりと歩める子になってほしい。」とご両親がつけてくれたのだそう。
名前の通り、路子さんは自分の”好き”をきちんと選び抜き、仕事にし、自分の路をまっすぐ進んでいるように思う。

音読みで、「ロコ」と読めることから、仕事場ではよく「ロコさん!」という愛称で呼ばれるそうで、
”roco”という名前でもオリジナルのアクセサリーを作って販売したりと、自分の名前をとても気に入っているとのこと。

そんな路子さんには愛する家族がいる。
アパレル企業に勤める、ご主人の誠之(マサユキ)さん、
長男の葵陽(アオヒ)くん、7歳、長女の風羽(フウ)ちゃん、4歳の4人家族。

誠之さんとは、小学5年生の時に同じクラスになり出会い、中学時代にお付き合いが始まり、27歳の時に結婚。
かれこれ20年以上も一緒にいるふたり。今もなお、仲睦まじく、互いを想い続けていることがおふたりから伝わってくる。

こどもたちも含め、路子さんの家族から温かな空気を感じるのは、
まさしく夫婦が今でも、しっかりと互いに愛をもって接しているからだと思う。

路子さんと誠之さんは、普段から喧嘩をすることがほとんどないそう。
両親が仲が良いことは、こどもたちに自然と良い影響を与えているに違いない。
すくすくと健やかに成長し、それぞれの個性を伸ばしている。
お二人の仲の良さは、とても特別な関係だと思う。夫婦円満で過ごせる秘訣を尋ねると…

「それぞれが個人であって、他人同士が一緒になっているのが夫婦。
だからこそ、自分の思い通りにならないと思って、互いが互いを認め合うようにしている。
得意なこと、苦手なことがそれぞれあるのだから、できるほうがやればよい。
思いやりを持ちながら、そのバランスを大切にしています。」

「そして、夫婦で一緒にいるのが当たり前になりがちだけれど、意外と疎かにしてしまいがちな
感謝の言葉や、愛している想いをきちんと伝えること、愛情表現をしっかりすることが
とても大事だと思っています。」

こどもが生まれると、夫婦の関係はまた新しく生まれ変わる。いい意味でも、悪い意味でも。
良し悪しを決めるのは、自分次第。

夫婦の関係性を良い状態で保つためには、互いが心地良く過ごせるように想いやることが必要なのだろう。
路子さんご家族が、これからも続く日常を、健やかに過ごせるよう
家族のネームアートを描いた。

家族4人の似顔絵と、文字の持つ意味からモチーフを考え描いた。
花束を渡す誠之さんと、受け取る路子さん。ずっと愛をもって接しているふたりにはぴったりなモチーフだ。

葵陽くんの名前は、ご主人と出かけた沖縄で見た、美しい葵い海を照らす太陽から、
風羽ちゃんの名前は、同じく沖縄で感じたやわらかな羽のような風から名付けたそう。

ふたりの名前は自然からの恵みからできている。
その由来を聞いて、それぞれに海の要素と、風の要素を描いた。

沖縄の雄大で美しい海のような、やさしく、穏やかな日々が続きますように。
何か困難にぶち当たっても、出会った時のこと、命を授かったときのこと、
この絵を通して、煌めく思い出を振り返ってもらえたらとても嬉しい。


●野中路子(のなか みちこ) プロフィール
ヘアメイクアップアーティスト
東京都出身
日本美容専門学校卒業後 美容師として経験を積み、ヘアメイク学校SABFAへ。
卒業後、ヘアメイクアップアーティストに師事。
2010年 独立

現在 ファッション、雑誌等のヘアメイクを手がける。
ヘアメイクの仕事の傍ら、ハンドメイドアクセサリーブランド〝roco〟のデザイナーとしても活動中。