2021/03/01 12:00
このコーナーは、Boojilが描いたネームアートをお贈りした方に、直接会いに行き
名前の由来やその人の背景をご紹介するインタビュー連載です。
今回は番外編として、わたしの実の息子である「歓(かん)」のネームアートをご紹介させていただきます。
子育ては本当にあっという間。大変なこともたくさんあるけれど、今思えばあの頃が懐かしい・・・
早いもので、息子も5歳を迎え、先日所縁のある神社で七五三のお祝いをした。
そのお祝いに、母のわたしからは、ネームアートを描いてプレゼントをした。
息子の名前を決める時、一生呼び続けるのだから
まず、誰にでも読めることと、言葉に出した時に呼びやすい名前にしたかった。
「歓」かん
夫が大の音楽好きで、CANという名のバンドの音楽が好きだという話をしていたとき
「かん」って、いいね。と候補に挙げた。
英語でCANは「I」を足したとき ” I can 〜"(〜できる)という意味になることも良い響きだなと感じた。
これからの時代は、自分の中に得意とするなにかを見つけると、きっと生きやすいのではないかとわたしは思う。
かん、という響きにどんな字が合うだろうと探していたところ「歓」という字を見つけた。
人を歓迎し、歓迎される人になってほしい。
この世では、人を愛し、愛されることがとても大切。
歓びに満ちた人生を送れますように。
ネームアートは、初めて歓が産まれた日のことを思い出しながら描いた。
初めて腕に抱いたときのこと、夫と大切に育て上げようと愛をもって約束した日のこと。
歓びとは、ただ単に自分だけが感じるものではなく、これからの時代は他者とのつながりはもちろん、
そして、自然の中からも歓びを見つけられるといいなと思っている。
自然界にある、虹、ちょうちょ、てんとう虫、コガネムシ、土、月、雲、星を描いた。
最後に成長した歓を描き、たくさんの出会いを求めて旅ができるようリュックを背負わせた。
受け取った瞬間、とても喜んでくれたようで
はにかみながら「ありがとう、ママ」と伝えてくれた。
初めての子育ては、右も左も分からずに進み、何が正解なのか、昔はその答えを見つけようと模索していたけれど
自分の中で子供と寄り添い、見つけた「しあわせ」が自分にとっての正解なのだと思うようにしている。
それでも、時折、息子とはぶつかって喧嘩したり、怒り過ぎてしまったりすることもたくさんある。
母のわたしとだけでなく、
これから彼が成長していく中で、きっといろんな壁にぶつかることがあるだろう。
そんな時、ふと、飾ってあるこの絵を見た時に
”あなたが産まれたことが、最大の「歓び」である”ことを、どんな時も忘れないでほしいなと、母は願っている。
七五三、心からおめでとう。